黒鳥社が虎ノ門に書店+ギャラリー「TIGER MOUNTAIN」オープン
1960〜1990年代の優れた装丁に注目、デザイナーごとにキュレーション

Photo by Leo Arimoto

東京を拠点とするコンテンツレーベル 黒鳥社は2025年2月、日本の出版文化の豊かさを紹介する書店兼ギャラリー「TIGER MOUNTAIN(タイガーマウンテン)」を虎ノ門にオープンした。1960〜1990年代を中心に戦後日本の出版文化が生み出した、優れた装丁やユニークな編集の本をセレクトした書店スペースと、デザインや編集に焦点をあてた展示を行うギャラリースペースで構成する。

Photo by Leo Arimoto

Photo by Leo Arimoto

Photo by Leo Arimoto

書店スペースでは、セレクトとした古書を中心に、約3500冊もの書籍を扱う。横尾忠則、杉浦康平、平野甲賀、真鍋 博、原 弘、田中一光、江島任、田名網敬一、栃折久美子、芹澤銈介といった、約100名のデザイナー・装丁家ごとに構成された書棚が特徴だ。アートやデザイン関連の本から小説、エッセイ、インタビュー集、人文書、漫画から辞書まで、多岐にわたるジャンルを揃える。

藤田裕美の個展「ハロー!そして…グッドバイ! Hello! and… Good bye!」
Photo by Leo Arimoto

藤田裕美の個展「ハロー!そして…グッドバイ! Hello! and… Good bye!」
Photo by Leo Arimoto

ギャラリースペースでは、デザインや出版に関する企画展を開催。グラフィックデザイナー、エディトリアルデザイナー、アーティスト、ミュージシャンの作品展示からお皿や骨董のポップアップストアまで、幅広いジャンルやテーマを展開する。

企画展第1弾ではグラフィックデザイナー・アートディレクター 藤田裕美の個展「ハロー!そして…グッドバイ! Hello! and… Good bye!」を実施した。現在は第2弾として、グラフィック・エディトリアルデザイナーの米山菜津子による個展「YYYYYYYYYY──米山菜津子の仕事と周辺」が2025年4月20日(日)まで開催中。同氏がエディトリアルデザインを手がけた書籍・写真集・アートブック・展覧会図録を一挙に展示・販売する。

「YYYYYYYYYY──米山菜津子の仕事と周辺」
Photo by Shusaku Yoshikawa

「YYYYYYYYYY──米山菜津子の仕事と周辺」
Photo by Shusaku Yoshikawa

「YYYYYYYYYY──米山菜津子の仕事と周辺」
Photo by Shusaku Yoshikawa

企画・運営を手がける黒鳥社のコンテンツディレクター 若林 恵が、古本の買い付け、売り場づくり、書籍のキャプション作成までを担当。店名は、ミュージシャン ブライアン・イーノの名盤の由来ともなった中国の革命現代京劇「智取威虎山」にちなんでいる。End

TIGER MOUNTAIN(タイガーマウンテン)

住所
東京都港区虎ノ門3-7-5 虎ノ門Roots21ビル1階
営業時間
水〜土 12:00〜21:00/日 13:00〜18:00
※月・火・祝日は定休日。
詳細
https://www.instagram.com/tigermountain_books/

グラフィック・エディトリアルデザイナー 米山菜津子個展
「YYYYYYYYYY──米山菜津子の仕事と周辺」

会期
2025年3月19日(水)〜4月20日(日)
会場
TIGER MOUNTAINギャラリー
詳細
https://www.instagram.com/p/DHf5JRjPHAl/?img_index=1