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2025.02.20 10:11
Photo by Rumiko Ito
グラフィックデザイナー、および彫刻家として多岐にわたり、国際的に活躍した五十嵐威暢氏が2025年2月12日に逝去した。
1970年代からグラフィックデザイナーとしての活動をはじめ、アクソノメトリック図法によるアルファベット作品を発表し、国内外のVI計画に多く携わってきた。代表作に、カルピス、明治乳業、多摩美術大学、PARCO PART3、札幌のJRタワーなどが挙げられる。
1990年代には、ロサンゼルスに拠点を移し、彫刻家へ転身。2004年に帰国してからは、日本各地の公共空間に多くの彫刻やレリーフを制作した。
教育にも積極的に携わり、多摩美術大学美術学部二部(現・造形表現学部)の創設に参加。1989年〜1993年には同校の初代デザイン科学科長を務め、2011年〜2015年には学長に就任した。また、2023年には金沢工業大学内に五十嵐威暢アーカイブをオープン。5000点を超える作品や資料を寄贈し、理工系の学生や一般の方に企画展示が公開されている。
生前の五十嵐さんにはデザイン誌「AXIS」や「AXIS Web」で取材をさせていただきました。
心からご冥福をお祈りいたします。
1990年発刊の「AXIS Vol.36」で取り上げた五十嵐氏の記事。
また、2018年にはAXIS Webの連載「クリエイターの想いを尋ねて」でもお話を伺った。