スペインのラグジュアリーブランド ロエベ（LOEWE）は、初の大型展覧会「ロエベ クラフテッド・ワールド展 クラフトが紡ぐ世界」を2025年3月29日（土）から5月11日（日）まで東京・原宿で開催する。

建築設計事務所 OMAが会場デザインを手がけ、世界巡回展として2024年に中国・上海を皮切りにスタートした同展は、ファッションに対する前衛的なアプローチと世代を超えて受け継がれるクラフトの文化をロエベが紹介するもの。1846年に皮革工房としてマドリードで創業してから世界有数のファッションブランドに成長するまで、メゾンの歴史を彩ってきたアーカイブと最新コレクション、アイコニックなデザインやアーティストたちとのコラボレーション作品を一堂に展示する。

ロエベ2024秋冬ウィメンズランウェイコレクション、銀箔仕上げの手彫りウォルナット材襟付きコート（カシミヤ）
ロエベ アーカイブ

アルバート・ヨーク Two Trees in Landscape 1970年頃、木材に油彩
ロエベ アートコレクション

アンセア・ハミルトン《The Squash》のためのヘルメット 2018年
ラムスキン、コットン、ポリウレタン
プライベートコレクション（ロンドン）

スペインの風景と音を感じられるスぺース、パリのランウェイ体験、壮大でインタラクティブな展示を披露するスぺースなど、テーマ別の展示空間を用意するほか、スタジオジブリや京都の陶芸ユニット「スナ・フジタ」をはじめとする、近年のロエベのコレクションにインスピレーションを与えた想像力豊かな世界を楽しめる。

ロエベ 2024秋冬ウィメンズ ランウェイコレクション、アスパラガス クラッチバッグ
ビーズ刺繍、フェルト、レザー
ロエベ アーカイブ

ロエベ 2024秋冬ウィメンズ ランウェイコレクション、メロン クラッチバッグ（ビーズ&レジン）
ロエベ アーカイブ

ビヨンセが2023年のルネッサンス・ワールド・ツアーで着用したロエベのカスタムウェア
レプリカ
ロエベ アーカイブ

テイラー・ラッセルがニューヨークのメトロポリタン美術館で開催された2024年のメットガラ〈眠れる美への追憶──ファッションがふたたび目覚めるとき〉で着用したロエベのカスタムウェア
レプリカ
ロエベ アーカイブ

また、1973年に1号店がオープンして以来、ヨーロッパ圏以外で初出店した国として、ロエベは長年にわたり日本と豊かな文化的対話を続けてきた。そこで今回は、ロエベが日本国内外で行ってきたコラボレーションや文化プロジェクトを特別に展示する。

16代 大西清右衛門 四方覆垂釜 2016年
鐵
個人蔵

ロエベ財団（LOEWE FOUNDATION）が支援し、京都で400年以上にわたり茶の湯釜を造り続けてきた大西家のドキュメンタリー映像や、同財団が主催するアワード「クラフトプライズ」のファイナリスト・四代田辺竹雲斎と渡部 萌、2019年の大賞受賞者 石塚源太、ミラノサローネ国際家具見本市の展示でコラボレーションを行ったARKO、松本破風、米澤二郎らによる、日本とのつながりを示す作品を鑑賞できる。