《ウルティマ・ツーレ(ドリンキング・グラスのセット)》1968年 Tapio Wirkkala Rut Bryk Foundation Collection / EMMA – Espoo Museum of Modern Art. © Ari Karttunen / EMMA
©KUVASTO, Helsinki & JASPAR, Tokyo, 2024 C4780
フィンランドのモダンデザイン界を牽引したデザイナー タピオ・ヴィルカラ(Tapio Wirkkala、1915-1985)の作品を紹介する日本初の回顧展「タピオ・ヴィルカラ 世界の果て」が、2025年4月5日(土)から6月15日(日)まで東京・丸の内の東京ステーションギャラリーにて開催される。
《カルティオ》1956年 Tapio Wirkkala Rut Bryk Foundation Collection / EMMA – Espoo Museum of Modern Art. © Lilja Oey / EMMA
©KUVASTO, Helsinki & JASPAR, Tokyo, 2024 C4780
《プーッコ》1961年 Tapio Wirkkala Rut Bryk Foundation Collection / EMMA – Espoo Museum of Modern Art. © Ari Karttunen / EMMA
©KUVASTO, Helsinki & JASPAR, Tokyo, 2024 C4780
《カンタレッリ》1946年 Collection Kakkonen. © Rauno Träskelin
©KUVASTO, Helsinki & JASPAR, Tokyo, 2024 C4780
ガラス食器をはじめとして、磁器、銀食器、宝飾品、照明、家具、さらにはグラフィックや空間にいたるまで、デザインを手がけてきたヴィルカラ。1940年代後半から1950年代にかけて、イッタラのデザインコンペ優勝やミラノ・トリエンナーレのグランプリ受賞などの栄誉を受け、広く知られる存在となった。
今回の展覧会では、厳選されたプロダクトやオブジェ約300点と、写真やドローイング(複写)などを展示する。あらゆる素材に誠実に向き合い、視覚と触角を研ぎ澄まして洗練されたフォルムを生み出したヴィルカラの仕事が一堂に会するまたとない機会だ。
《シェル》1956年 Tapio Wirkkala Rut Bryk Foundation Collection / EMMA – Espoo Museum of Modern Art. © Ari Karttunen / EMMA
©KUVASTO, Helsinki & JASPAR, Tokyo, 2024 C4780
《スオクルッパ》1975年 Tapio Wirkkala Rut Bryk Foundation Collection / EMMA – Espoo Museum of Modern Art. © Ari Karttunen / EMMA
©KUVASTO, Helsinki & JASPAR, Tokyo, 2024 C4780
《リントゥ(鳥)》1975年 Tapio Wirkkala Rut Bryk Foundation Collection / EMMA – Espoo Museum of Modern Art. © Ari Karttunen / EMMA
©KUVASTO, Helsinki & JASPAR, Tokyo, 2024 C4780
ガラスや磁気のテーブルウェアから、シルバーやステンレスのカトラリー、商品やボトルのパッケージ、機内用のプラスチック製食器、照明、家具、金のアクセサリー、紙幣、グラフィックまで、ヴィルカラの幅広いデザイン活動を知ることができる。
さらに、ヘルシンキのオフィスにあった愛用品や、妻でセラミック・アーティストのルート・ブリュックの作品など、ヴィルカラにとって親しみのあるアイテムも紹介。会場内には、1960年代にフィンランド最北の地・ラップランドで手に入れた小屋に見立てた空間を再現し、愛用の道具や写真などを披露する。
《ボッレ》1967年 Tapio Wirkkala Rut Bryk Foundation Collection / EMMA – Espoo Museum of Modern Art. © Ari Karttunen / EMMA
©KUVASTO, Helsinki & JASPAR, Tokyo, 2024 C4780
《ウルティマ・ツーレ(レリーフのためのスケッチ)》(複写)1967年頃 Tapio Wirkkala Rut Bryk Foundation Collection / EMMA – Espoo Museum of Modern Art. © Ari Karttunen / EMMA
©KUVASTO, Helsinki & JASPAR, Tokyo, 2024 C4780
タピオ・ヴィルカラ、1980年代
© Maaria Wirkkala. Tapio Wirkkala Rut Bryk Foundation Collection / EMMA – Espoo Museum of Modern Art
©KUVASTO, Helsinki & JASPAR, Tokyo, 2024 C4780
また、ヴィルカラが長い時間を過ごしたラップランドで着想を得たガラスシリーズ「ウルティマ・ツーレ」のインスタレーションや、全長9mの「ウルティマ・ツーレ」の木彫レリーフのデジタル再現などもあわせて展示する。
タピオ・ヴィルカラ 世界の果て
- 会期
- 2025年4月5日(土)~6月15日(日)
- 休館日
- 月曜日(ただし5月5日、6月9日は開館)
- 開館時間
- 10:00~18:00(金曜日~20:00)
※入館は閉館30分前まで。
- 会場
- 東京ステーションギャラリー
(東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東京駅 丸の内北口 改札前)
- 詳細
- https://www.ejrcf.or.jp/gallery/