東京のインセンスブランド「東京香堂」と京都の仏壇仏具専門店「若林佛具製作所」は、共同で開発したお香立て「Aura Enchantée（オーラ アンシャンテ）」を2024年12月14日（土）に発表。両社は日本のお香文化を現代に再解釈し、香りと造形が調和した3つのアートプロダクトを提案する。

空間デザイナー・アーティスト 吉添裕人が手がけたガラス製のお香立て「Flottement（フゥロットモン）」は、香炉灰の新たな可能性を引き出し、灰そのものがプロダクトの一部となるように設計。積層ガラスが灰の質感を引き立て、まるで小さな惑星が宙に浮くような幻想的な風景を生み出してくれる。

「Flottement（フゥロットモン）」

さらに吉添は、古代から現代までのさまざまな香炉に見られる足に着目し、動物の身体をかたどった鉄製のお香立て「Le corps（ルコール）」を制作。粗い鉄のテクスチャと重量により陰影が強調されるため、まるで身体から発せられる生命の息吹のような煙を楽しめる。

「Le corps（ルコール）」

また、アーティスト 長谷川依与による「Zéphyr（ゼフィール）」は、片足で立ち、もう片方の足を軽やかに振るバレリーナの動き「pas de zephyr（パ・ド・ゼフィール）」をイメージしたものだ。モビールの形により、静と動の優雅さを表現している。

「Zéphyr（ゼフィール）」

2024年12月14日（土）から2025年1月7日（火）まで、東京・六本木のSMP GALLERYにて、「TOKYO KODO Incense gallery 2024『Aura Enchantée』」が開催され、「Aura Enchantée」の展示・販売が行われる。