NEWS | テクノロジー / プロダクト
2024.12.04 15:11
現代の日常生活では、片時もデジタル機器を手放せないという人が多いだろう。パソコンやスマートフォンの画面を見つめる時間も長くなる一方だ。
こうした状況下では、画面を見ているときに無意識のうちに呼吸が浅くなったり、数秒間呼吸を止めたりすることがあるという。これは「スクリーン無呼吸症候群」と呼ばれる現象で、集中力や読解力の低下を引き起こす原因とされている。
この症状を改善するために開発されたのが、卓上型呼吸デバイス「シンコキュウ」だ。目にした人や物の動きを擬似的に感じる「運動共感」という現象を応用したもので、独特な動きとサウンドにより、ユーザーは“呼吸”を意識させられる。
デバイスは、慶應義塾大学特別研究員RPD 三好賢聖による「動きと共感のデザイン」に関する研究成果をもとに開発。ユーザーは10分から30分に1回、デバイスの動きと音に合わせて約1分間の呼吸モーションを行うことで、集中力を持続させ、仕事中のストレスを軽減させることができる。
プロダクトデザインはデザイナーの松山祥樹、サウンドデザインは作曲家の小西 遼(象眠舎主宰、CRCK/LCKSリーダー)が担当。初期設定をするだけで自動的に動作が開始・停止するなど、電源やスイッチの操作といった面倒な操作をできる限りなくし、使いやすいシンプルな設計を目指した。
シンコキュウを側に置くことで、プログラミングやデザイン制作業務などのデスクワークの多い人の健康習慣の改善が図れるかもしれない。