スウェーデンの家具ブランド Gärsnäs
建築家・隈 研吾デザインのチェア「HidaHida」を発表

「HidaHida」
素材 バックフレーム:フェルト、アーム・レッグ:ビーチまたはオーク無垢材、シート:ファブリックまたはレザー

スウェーデンの家具ブランド「ヤシネス(Gärsnäs)」は、隈 研吾とコラボレーションしたイージーチェア「HidaHida(ヒダヒダ)」を2024年11⽉20⽇に発表。同⽇夜には記念イベントとして、東京・六本木のグランドハイアット東京にて、スウェーデンの家具と家具づくりについて語るトークショーが開催された。

スウェーデンの木工職人の技と日本の建築家のデザインが融合したチェアである「HidaHida」は、⽇本語の「ひだ」から名付けられた。フレームにはブナ材やオーク材を使用しており、軽量でありながらも堅固である。

その一方で、背もたれ部分にフレーム構造部材がなく、アップサイクルPETから作られた耐荷重性のあるフェルトに、ファブリックやレザーを巻きつけたユニークな構造を備えている。ドレープの意味もある「ひだ」のネーミングにふさわしく、まるでオートクチュールをまとったかのような雰囲気だ。さらに、はっきりと強調された縫い⽬がチェアの個性となっている。

トークショーで隈は、「スウェーデンの家具が⽣活に寄ったシンプルなつくりでありながら、ある種それがエレガンスにつながると感じていた。そこから着想を得たHidaHidaでは、⾃分が家具づくりのうえでもっとも⼤切にしている、⼈間の体に対するやさしさを追求した」と、このチェアの着想を明かしている。

さらに、「スウェーデンのリサイクルフェルトを背中の構造材として使⽤し、体を受け⽌めてくれるやわらかさと「ひだ」の感覚にこだわり、背中をすっぽりとつつみこむ感覚を表現する、「ヒダヒダ」というオノマトペの名前をこの家具につけた。あえて⽣地は巻き込まず、裾が広がるスカート的なデザインにして、重厚過ぎない軽やかさを表現した」と語っている。End