東京・表参道ヒルズでは、「OMOTESANDO HILLS CHRISTMAS 2024」が2024年12月25日（水）まで展開中。本館吹抜け大階段に、高さ8.4mを誇るらせん状の光のオブジェのようなクリスマスツリーが登場した。

今年のクリスマスツリーのデザインは、建築家 沖津雄司が手がけた。直径5.5cm、厚さ0.3mm、重さ0.9gと、薄くて軽量のフレネルレンズ4万枚を使用し、レンズは1枚1枚手作業で緻密に組み合わせて、万華鏡のような美しい風景をつくり出す。ツリー上部の吹抜け空間には、レンズを用いたオーナメントを吊り下げた。

ツリーは、吹抜けを囲むらせん状のスロープからさまざまな角度で見ることで、多彩に変化する表情を楽しめる。また、20分ごとに約2分間の音と光の演出も実施。大階段には、レンズの輝きと反射を間近で体験できるフォトスポットが設置されている。

デザインは、多様なカルチャーや最新トレンドの発信地である表参道の街を表現したもの。複眼のように見えるレンズは、表参道を行き交う人々の多様性を感じさせ、らせんとリングが交差する二重構造は、表参道を起点としたクロスカルチャーを想起させる。

沖津は、「レンズが織りなす光のクリスマスツリーをデザインするにあたり、大切に考えたことのひとつは『体験』です。今はスマートフォンなどの小さな画面で簡単に情報を得られる時代ですが、実物を目の前にすることでしか得られない、エモーショナルな体験があることが表参道ヒルズのクリスマスにふさわしいと考えました。4万枚のレンズが作り出す視覚効果は日常にない光景です」と語っている。