辰野しずかが板金の新たな可能性を追求した
スチール製オブジェ「Moment」

長崎県諫早市の本社を置く日本ベネックスは、クリエイティブディレクター・デザイナー 辰野しずかがデザインを手がけたスチール製オブジェ「Moment(モメント)」を開発。東京・日本橋にて2024年11月27日(水)から12月1日(日)まで行われるデザインイベント「DESIGNTIDE TOKYO 2024」にて初披露される。

同社は、創業以来培ってきた精密板金加工技術とクリエイターのアイデアを融合させるプロジェクト「EETAL(イータル)」を展開。「SHEET METAL(板金)」のSHEETとMETALを組み合わせた造語で、板金の新たな可能性を追求する取り組みを行っている。

今回のコラボレーションでは、厚さ約1mmの薄いスチールを折り曲げたオブジェ6種類を制作。テーブルに紙をそっと置いたときのような、軽やかさや浮遊感のあるスチールが特徴である。整然とした連続性による幾何学的な造形と、そこから生まれる陰影は、空間に落ち着いた雰囲気をもたらす。また、スチール素材には接着剤を一切使っていないため、リサイクルも可能だ。

辰野は、「日本ベネックスの良さを最大限に活かすために思い浮かんだのが、このシンプルなパターンが整然と並ぶ幾何学的な形状でした。板金の技術においては、有機的な形状と比べると幾何学的な形状の方が加工のわずかな歪みやズレが際立ちやすくなります。そのため、熟練された高度な技術が必要となり、つくり手にとっても挑戦となります」と、制作の裏側を語っている。End

DESIGNTIDE TOKYO 2024

会期
2024年11月27日(水)~12月1日(日)
時間
11月27日(水)~11月30日(土) 11:00~20:00
12月1日(日) 11:00~17:00
会場
日本橋三井ホール
(東京都中央区日本橋室町2-2-1 COREDO室町 5F)
詳細
https://designtide.tokyo/