東大発のスタートアップ BionicMが開発した
パワード義足「Bio Leg®」がCES 2025で最高賞を受賞

ロボット義足を開発・販売するスタートアップ BionicMは、アメリカの電子機器の見本市 CES 2025において、同社が開発したパワード義足「Bio Leg®」がAccessibility & AgeTech部門の最高賞「Best of Innovation」を受賞したことを発表。2025年1月にラスベガスで開催される展示会で、Innovation Awards Show Caseに特別展示される。

BionicMは、東京大学博士課程において2018年12月に設立されたスタートアップ企業で、すべての人々のモビリティに力を与える「Powering Mobility for All」をミッションとしている。

同社が独自開発したBio Leg®は、従来のものにはないパワーアシスト機能を備えた義足で、単なる歩行ではなく、よりバランスのとれたきれいな歩行を実現することを目指しており、他の筋肉と協調してアシストするように設計されているのが特徴だ。

さらに、安全性を追求した技術により、座る状態から立つ、階段を登り始める、交通機関に乗車するといった、生活のなかで求められるスムーズな動きへの対応が可能。健足や腰にかかる負担を軽減するとともに、日常生活を向上させるなど、義足を必要とする人に新しい歩行体験を提供している。

同社は、2024年5月に米国の医療保険の適用承認を取得し、8月には米国市場での販売・納品を開始。顧客からは、誤動作がなく、ユーザーの動作に合わせて自然かつ直感的に動くなど、その技術力と快適性の高さについて評価を得ている。

また、医療保険適用承認を取得したことで、労災保険、軍人向けの支給制度、公的医療保険、民間保険など、米国内の支給制度を活用したBio Leg®へのアクセスが容易になった。今回のCESでの受賞は、米国市場のみならず、グローバル市場でのBionicMの認知度を向上させるだろう。End