NEWS | 建築
2024.10.28 15:14
2025大阪・関西万博の注目パビリオンのひとつである、大阪府・大阪市が運営する「大阪ヘルスケアパビリオン」が完成した。「人は生まれ変われる」「新たな一歩を踏み出す」という意味を込めた「REBORN」をテーマとし、近未来の都市生活における最先端の医療技術やヘルスケア、さらには食や文化などの体験を提供する。
パビリオンは2階建て・延べ面積約8,000㎡で、鳥などの生き物の巣をイメージしたデザインを採用。古くから水運で栄え、全国各地から木材が集まることにより、多様性のある魅力的な都市へと発展してきた大阪の歴史を踏まえて、パビリオン全体に木を活用した建築とした。また、建物を覆う透明の大屋根には水を流すことで、水都・大阪を表現する一方、水や光、風に包まれた幻想的な空間を生み出す。
館内に入ると、自然光をふんだんに取り入れた吹き抜けのアトリウムが登場。この自然光によって発電も可能となる。屋根を流れる雨水の循環、木や紙などの自然素材の活用なども併せて、建物全体で自然の循環を実現する環境共生建築を目指した。
展示では、来場者の健康データを測定するポッドを配置。ここでスキャンしたデータをもとに、25年後を想定した自身のアバターが生成される。このアバターとともに、未来都市の体験や、身体や心、栄養についてのさまざまなヘルスケア体験を通じて、2050年の自分を楽しめるだろう。