NEWS | ファッション
2024.10.21 14:42
2025年開催の⼤阪・関⻄万博で⽇本政府館(⽇本館)を出展する経済産業省は、パビリオンの案内などを⾏うアテンダントのユニフォームを発表した。デザインは、「⽇本の美意識を纏う(まとう)」をコンセプトとし、ファッションブランドの運営などを手がけるクリエイティブディレクターの中⽥優也が担当した。
⽇本館は、大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を開催国として紹介する。「いのちと、いのちの、あいだに」をコンセプトに、⽇本⽂化の特徴の1つである「循環」を館内に創り出すことで、来場者⾃⾝がさまざまな命とのつながりのなかで⽣き、地球という⼤きな循環の⼀部であることに気づいてもらうきっかけを提供する。
同館で使用されるアテンダントのユニフォームは、⽇本の伝統⾐装である「着物」の構造をベースとし、「余⽩の概念」を取り⼊れて設計された。着⽤するアテンダントの年齢や性別を問わず、⾃由にスタイリングできるのが特徴である。
たとえば帯状のベルトは、各自の体に合わせてフィット感を調整できるなど、統⼀感がありながらも多様なスタイルでの着⽤が可能で、着る⼈の個性を表現しながら来館者のおもてなしを両立できるデザインになっている。また、帽⼦やジャケット、パンツなどのアイテムを⾵呂敷でまとめて持ち運ぶといった、⽇本の⽂化を感じさせる工夫もなされている。
素材は、植物由来のポリエステル繊維や、使⽤済みペットボトルを原料としたリサイクル繊維など、環境に配慮した素材を採⽤。モノマテリアル(単⼀素材)とすることで、リサイクルの⼯程が簡略化され、環境への負荷を削減する。また、ユニフォームを万博終了後に回収し、フラワーポットなどに再商品化することも検討している。