若⼿建築家7組が副産物的な「建築」を披露する
展覧会「B(u)y-Architecture」開催

京都市左京区のけんちくセンターCoAKは、若⼿建築家による展覧会「B(u)y-Architecture」を2024年10⽉18⽇(⾦)から10⽉27⽇(⽇)まで開催。プロジェクトの過程で副産物として⽣み出された「建築」を展⽰・販売する。

建築は近年、建築家の創作物としての側⾯だけでなく、複数の主体が関わり、複数のフェーズを経て実現されるプロジェクトとしての側面も拡大している。その過程では、リサーチやワークショップ、概念モデルやドローイングの制作、プロトタイプの実験、ドキュメントの公開、場の運営を通じた改善など、付随的な実践が試みられている。

こうした実践から生み出された、多様な副産物(by-products)は、さまざまなアクターの思惑が採用された最終的な建築よりも建築家の思考過程をダイレクトに反映しており、そこに含まれる実験的な遊戯性は表現上の⾃由さを感じさせる。

⽯村⼤輔+根市 拓(Ishimura+Neichi)

GROUP(Photo by Yurika Kono)

⼩⽥切駿+瀬尾憲司+渡辺瑞帆(ガラージュ)

加藤⿇帆+物井由⾹(katomonoi)

そこで同展では、建築プロジェクトに伴う副産物的な建築(By-Architecture)を通して、建築家がもつ主体性の痕跡や契機を⾒出そうと試みた。また、会場でBy-Architectureを販売することで、クライアントからの発注によって受⾝的に制作するという建築のあり⽅を反転させ、建築の価値や形式⾯での可能性を改めて考える。

参加する建築家は、⽯村⼤輔+根市 拓(Ishimura+Neichi)、GROUP、⼩⽥切 駿+瀬尾憲司+渡辺瑞帆(ガラージュ)、加藤⿇帆+物井由⾹(katomonoi)、Aleksandra Kovaleva+佐藤 敬(KASA)、守⾕僚泰+池⽥美⽉(OBJECTAL ARCHITECTS)、⼭⽥貴仁+⽝童伸浩(studio anettai)の7組。

会期中は、出展者が参加する「Under 35 Architects exhibition 2024」も⼤阪にて開催される。次の時代を担う建築家たちによる、建築の多様な表現が楽しめるだろう。End

Aleksandra Kovaleva+佐藤 敬(KASA)
MIDTOWN DESIGN TOUCH 2023「風の庭」 © KASA

守⾕僚泰+池⽥美⽉(OBJECTAL ARCHITECTS)

⼭⽥貴仁+⽝童伸浩(studio anettai)

b(u)y-Architecture

会期
2024年10⽉18⽇(⾦)~10⽉27⽇(⽇)
オープン
⽊、⾦、⼟、⽇の 9:30~12:30/13:30~18:00
参加費
無料
出展建築家
⽯村⼤輔+根市 拓(Ishimura+Neichi)、GROUP、⼩⽥切 駿+瀬尾憲司+渡辺瑞帆(ガラージュ)、加藤⿇帆+物井由⾹(katomonoi)、Aleksandra Kovaleva+佐藤 敬(KASA)、守⾕僚泰+池⽥美⽉(OBJECTAL ARCHITECTS)、⼭⽥貴仁+⽝童伸浩(studio anettai)
会場
けんちくセンターCoAK(京都市左京区下鴨東半⽊町67-17 1F )
詳細
https://centrecoak.org/b-u-y-architecture.html