成瀬・猪熊建築設計事務所がオフィスを移転
自ら監修したイトーキの家具「common furniture」で構成

東京を拠点とする成瀬・猪熊建築設計事務所は、同事務所の監修で2024年8月末にイトーキと共同開発した家具とパーティションのシリーズ「common furniture」で構成したオフィスを高円寺に開設した。

common furnitureは、これまでイトーキが手がけ、工場や研究施設で使われてきたプロダクトを再編集したオフィス家具シリーズ。機能的でカスタマイズしやすいシェルフやワゴン、ベンチやテーブル、チェアといった家具から、さまざまな仕切り方やデザインを実現する可動式のパーティションまでをラインナップしている。ニュートラルで無駄のない、どこか親しみの湧くフォルムと、働く場に調和する多彩なカラーリングにより、自由で創造的な空間を構築できるのが特徴だ。

今回開設したオフィスは、これらのツールを自らの執務空間に取り入れて、その使い方を検証し、改善点や可能性のフィードバックを得ることを目的としている。

設計事務所では、模型製作や原寸検証、サンプル確認などの作業が入れ替わりで発生する。こうした課題に対して、common furnitureをどのように活用できるのか。成瀬・猪熊建築設計事務所は、自ら監修したプロダクトを用いて、オフィスを効率よく柔軟に運用する実験を行っていく。End