現代社会におけるデザインの役割を再考し、新たな潮流を生み出すデザインイベント「DESIGNTIDE TOKYO 2024（デザインタイド トーキョー）」が、2024年11月27日（水）から12月1日（日）まで、東京の日本橋三井ホール（COREDO 室町 1）にて開催される。

2008年開催時の様子

目まぐるしく変化する社会において、デザインの意味と役割は大きく変容している。それと同時に、共感などの価値観が重視されるなか、物事を発表する環境についてもさらなる変化が求められている。

こうした課題に対して、東京のデザインシーンを世界に発信するDESIGNTIDE TOKYOは、共感を得られる価値が中心に流れている空気から改めて距離を取り、「個人」という単位を大切にしながら、つくり手に自由を与えることを目指す。社会にささやかな揺らぎを生み出し、やがて大きな潮流へと変化する胎動を感じさせるデザインイベントだ。

2009年開催時の様子

同イベントは、2005年から2012年まで毎年秋に開催。毎年3～4組の招待デザイナーと公募から選ばれた約50組のデザイナーが参加し、「思考をトレードする場」をテーマに、商業重視ではなく、デザイナーのクリエイティビティを発揮した作品を展示し、デザインの新しい潮流（タイド／TIDE）を提案してきた。

12年ぶりの開催となる今回は、これまでの系譜を受け継ぎながら、国際的に活躍する新たな世代のディレクター陣をはじめ、海外メディアや海外を拠点に活動するアーティストが参加するなど体制を刷新し、幅広いイベントを展開する。

計33組のデザイナーが出展するメインの展示では、出展作家の内面から自発的に生まれたプロダクトなどを紹介。各出展者だけでなく、その周囲に広がるコミュニティ、来場者、業界関係者が一堂に会して交流する場を提供する。

一方、企画展示では新たな潮流の可能性を提案。気鋭の若手デザイナー・アーティスト 太田琢人をキュレーターに迎え、国籍やジャンルを越えた次世代の作家が、デザインのその先にある表現を通じて多様な可能性を示すとともに、来場者と一緒に「デザインとは何か」を改めて考える。

また、トークプログラムでは、さまざまなジャンルのクリエイターが、「デザイン」を軸とした多様なテーマに関して闊達な議論を展開。デザインマーケットでは、出展者の過去の作品やインスピレーション源となった品々をその場で購入できるなど、デザインの「潮目」を変える新たなイベントに注目だ。

ディレクター：佐藤 拓（ギャラリー「PARCEL」ディレクター）

ディレクター：秋本裕史（株式会社 E&Y 取締役／ディレクター）

ディレクター：マックス・フレイザー（Max Fraser、デザインジャーナリスト／「dezeen」エディトリアルディレクター）

ディレクター：モニカ・ケムスロヴ（Monica Khemsurov、「Sight Unseen」共同創刊者）

ディレクター：ジル・シンガー（Jill Singer、「Sight Unseen」共同創刊者）

ディレクター：スズキユウリ（サウンドアーティスト／エクスペリエンスデザイナー）