デザイン界の立役者の人物像に迫る
「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」展が開催

コンランと彼がデザインした「コーン・チェア」、1952年撮影 、レイモンド・ウィリアムズ・エステート蔵
Photo © Estate of Raymond Williams / Courtesy of the Conran family

丸の内の東京ステーションギャラリーでは、ホームファニシングショップ「ザ・コンランショップ」を手がけたサー・テレンス・コンラン(1931-2020)の仕事を紹介する、「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」展が2024年10月12日(土)から2025年1月5日(日)まで開催される。

バートン・コート自邸内の仕事部屋、2004年撮影
Photo by David Garcia / Courtesy of the Conran family

ザ・コンランショップの紙袋、1980年代、デザイン・ミュージアム/テレンス・コンラン・アーカイヴ蔵
Courtesy of the Design Museum / Courtesy of the Conran family

コンランがデザインしたトラベルケース「トラベル・ザ・ワールド」(グローブ・トロッター製)、2019年、個人蔵 Courtesy of the Conran family

改修されたミシュランビル(レストラン「ビバンダム」とザ・コンランショップ、1987年改修) Courtesy of the Conran family

「Plain, Simple, Useful(無駄なくシンプルで機能的)」のデザインが生活の質を向上させると考え、個人の生活空間から都市や社会までを広く視野に入れることで、イギリスの生活文化に大きな変化をもたらし、デザインブームの火付け役にもなったコンラン。

戦後まもなくテキスタイルや食器のパターン・デザイナーとして活動を始め、1960年代にはホームスタイリングを提案するショップ「ハビタ」をチェーン化。1970年代からは「ザ・コンランショップ」を展開するなど、同氏によるセレクトショップの概念は日本を含む世界のデザイン市場に大きな影響を与えた。

コンランのパターン・デザインによるディナープレート「チェッカーズ」、1957年 Courtesy of the Conran family

コンランが手がけたレストラン「ブルーバード」(1997年開店)
Photo by Alex Pareas, Courtesy of Conran and Partners / Courtesy of the Conran family

コンランがデザインした家具の模型、ザ・コンランショップ(UK)蔵 Courtesy of the Conran family

また、家具などのプロダクト開発や、廃れたロンドンの倉庫街を一新する都市の再開発、書籍の出版、高級レストランからカジュアルなカフェまで50店舗以上を手がけたレストラン事業、1989年のデザイン・ミュージアムの設立など、数々の社会的な功績も残した。

日本で初めてコンランにフォーカスした今回の展覧会では、デザインした食器やテキスタイルなどの初期プロダクトをはじめ、家具デザインのためのマケット、ショップやレストランのためのアイテム、発想の源でもあった愛用品、著書、写真、映像など300点以上の作品や資料を展示する。彼から影響を受けた人々のインタビューも含めて、テレンス・コンランの人物像に迫ることができるだろう。End

コンランの著書『The House Book』(ミッチェル・ビーズリー刊)、1974年 Courtesy of the Conran family

バートン・コート自邸、2004年撮影 Photo by David Garcia / Courtesy of the Conran family

テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする

会期
2024年10月12日(土)〜2025年1月5日(日)
時間
10:00~18:00
※入館は閉館30分前まで
※金曜日は20:00まで開館
休館日
月曜日(ただし10月14日、11月4日、12月23日は開館)、
10月15日(火)、11月5日(火)、12月29日(日)~2025年1月1日(水)
会場
東京ステーションギャラリー
(東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東京駅 丸の内北口 改札前)
詳細
https://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202410_conran.html