NEWS | 展覧会 / 建築
2024.08.09 11:00
東京都港区のTOTOギャラリー・間は、建築家 大西麻貴+百田有希 / o+hの展覧会「生きた全体――A Living Whole」を2024年9月4日(水)から11月24日(日)まで開催。関連イベントとして、講演会が9月27日(金)に千代田区のイイノホールで行われる。
o+hは、公共建築から住宅、福祉施設まで、幅広い建築作品を手がけ、2023年には「シェルターインクルーシブプレイス コパル」が日本建築学会賞を受賞。また、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館のキュレーションを担当するなど、今もっとも注目を集める建築家ユニットのひとつだ。
展覧会のタイトルは、詩人 T.S.エリオットの「今までに書かれたあらゆる詩の生きた全体(a living whole)」から引用した。現在は過去によって導かれながらも、新しい詩が生まれることで過去は変化し、そこに新しい複合体ができ、伝統が成立する、というエリオットによる詩の概念だ。
大西と百田は、多様な背景や特性をもつ利用者や地域の人々の声、その土地に伝わる物語に耳を傾け、人の営みを丁寧に拾い上げることで、建築をつくりながら、その建築を含む「生きた全体」を考えてきた。
つまり彼らにとって、建築を通して「生きた全体」を考えるとは、出発点となる個々の価値観や機能が重なり合うことで、誰もが自分の居場所を見つけることができ、一人ひとりの存在のかけがえのなさを大切にし、寛容で多様な社会の理想形を実現するということ。
本展では、模型や言葉、インスタレーションなどを通して、彼らの作品や人の営みが織りなす「生きた全体」が、どのように建築の風景として立ち上がってくるのかを紹介する。o+hの建築的な眼差しと世界観を体感できる展覧会である。
大西麻貴+百田有希 / o+h展「⽣きた全体――A Living Whole」
- 会期
- 2024年9月4日(水)~11月24日(日)
- 開館時間
- 11:00~18:00
- 休館日
- 月曜
- 入場料
- 無料
- 会場
- TOTOギャラリー・間
(東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F) - 詳細
- https://jp.toto.com/gallerma/ex240904/index.htm
大西麻貴+百田有希 / o+h講演会「生きた全体――A Living Whole」
- 開催日
- 2024年9月27日(金)
17:30開場、18:30開演、20:00終演(予定) - 会場
- イイノホール(東京都千代田区内幸町2-1-1 飯野ビルディング4F)
- 定員
- 500名
- 参加方法
- 参加無料・事前申込制
※下記のTOTOギャラリー・間ウェブサイトより申し込みが必要。 - 申込期間
- 2024年7月23日(火)~9月15日(日)
※申し込みが多数の場合、抽選の上、9月20日(金)までに結果を連絡する。 - 注意事項
- ※未就学の子ども連れの申し込みは不可。
- 詳細
- https://jp.toto.com/gallerma/ex240904/sympsm.htm
関連書籍「(仮)大西麻貴 百田有希 / o+h作品集」
- 著者
- 大西麻貴+百田有希 / o+h
- 発行年月
- 2024年9月(予定)
- 発行元
- TOTO出版(TOTO株式会社)
- 詳細
- https://jp.toto.com/publishing