プロダクトデザイナーの北川大輔による
機能と素材に向き合い生まれた壁掛け時計「essent」

Photos by Isao Hashinoki

時計ブランドのタカタレムノスは、プロダクトデザイナーの北川大輔が手がけた壁掛け時計「essent(エッセント)」の発売を開始した。

時間を表す数字には、時刻を示す「12進法」と、分・秒を示す「60進法」の2種類がある。しかし、壁掛け時計の場合、1から12の時間を示す数字のみが記されているものがほとんど。そこで生まれたのが、壁掛け時計の機能と素材に根本から向き合った「essent」だ。

両方の数字を自然な形で分かりやすく表示し、2つの色彩を用いることで、違いをより明確にした。また、時間を示す針は1から12の数字の色彩、分・秒を示す針は0から55の数字の色彩に共通させることで、より直感的に時間を認識することができる。

書体は、クリーンな印象と高い視認性を備えたオリジナルのものを開発。文字盤の素材にもこだわり、厚手の紙を用いて2種類の箔押しとデボス加工を加えることで、豊かな深みと表情を生み出した。

サイズはφ256× d46mm。カラーはホワイト・ネイビー・グレーの3種を展開。End