NEWS | プロダクト / 工芸
2024.06.11 12:19
インダストリアルデザイナーの大口進也が率いるデザインスタジオ「SōI(ソーイ)」は、東京都江戸川区の町工場と協働して、銅製の米計量カップ「Crease」を開発。オリジナルプロダクトブランド「SōI Store」の店舗(東京都調布市)およびオンラインストアにて発売を開始した。
SōI Storeは、毎回異なる工場と共同で、手仕事ならではのオリジナル商品を展開する。第1弾となる今回は、1枚の金属板を特殊な道具で金型に当てて加工する技術「ヘラ絞り」を得意とする高橋絞工業とのコラボレーションが実現した。
日々使う米計量カップに特別感を与えたいという思いから素材はアルミ、ステンレス、銅などが検討された。今回、採用れた銅には見た目の美しさだけではく、抗菌性を有しているという特徴もある。
銅板の厚さは1.2mm。中央上部の折り目は、デザインとしてだけでなく、0.5合(90ml)を示す目盛としても機能する。職人の技術の高さが目をひく、折り目上部に深く入れられたヘラ目は、滑り止めにもなっている。
仕上げは無塗装を採用。ただし、そのままでは銅がすぐに変色してしまうため、経年変化を楽しみながら銅の効能を活かすように、米油を塗布して乾拭きで仕上げている。
カップは、精白米用と無洗米用の2サイズを用意。それぞれに正味量が異なるため、精白米用は直径73mm/高さ76mmで1合180ml/0.5合 90ml、無洗米用は直径68mm/高さ76mmで1合170ml/0.5合 85mlと、1合の容量が10mlだけ異なる細やかな設計がなされている。