建築や都市に関する「アーキジンズ」を集めた
ブックフェアが京都で開催

京都市左京区の⼀般社団法⼈ 建築センターCoAKは、建築⽂化の案内所「けんちくセンターCoAK」のプレオープンイベントとして、建築や都市、まちづくりなどに関するZINEや⾃費出版本を集めた⽇本初のブックフェア「アーキジンズ・フェア2024」を2024年4⽉26⽇(⾦)から5⽉12⽇(⽇)まで開催する。

建築センターCoAKは、建築家や研究者といった専⾨家たちの間に閉じがちな建築分野を、社会における「Co(共通/共有の)- Architecture」へと変え、空間や建築について誰もが⾃律的・公共的に思考し、関わりをもつ社会の実現を⽬指している。さらに、京都の建築案内拠点として、気軽に建築についての相談が可能で、建築に関する知識や情報を提供し、キュレーションするプラットフォームとして「けんちくセンターCoAK」を運営する。

今回のブックフェアでは、国内唯⼀の建築・都市に特化したジンフェアとして、全国各地から60組を超える出展者が参加し、100冊近いZINEを紹介する。

本庄⻄施⼯地区『第壱施⼯地 区』2024

GADEN Books/FT Architecs『The Incident of an Architect : Adolf Loos』2023

建築と本や雑誌は古くから、建築表現の発展や建築家たちのコンセプトの紹介に重要な役割を担ってきた。しかし、インターネットが普及し、世界中の建築作品やニュースが瞬く間に拡散されるなか、⻑年親しまれてきた雑誌の廃刊が続くなど、建築メディアの主流は紙からウェブへと移行しつつある。

それでも近年は、設計事務所が⾃ら出版社を⽴ち上げ建築家やメディア関係者らによる個性的で独⾃のテーマを扱った書籍やZINEが次々に登場している。マーケット重視の出版企画では無視されがちなテーマを扱い、丁寧に設計された造本が特徴だ。

さらに、即興的にアウトプットされるため、その時々の作者=建築家の思考やアイデアを軽やかに、かつ鮮やかに伝達できる。同イベントでは、多様化する建築や都市の現在を描き出す「アーキジンズ」の魅力を堪能することができるだろう。End

アーキジンズ・フェア2024

会期
2024年4⽉26⽇(⾦)~5⽉12⽇(⽇)
オープン日時
水~日 11:00~12:30、13:30~18:00
(月、火、4月29日、5月6日はクローズ)
参加費
無料
会場
けんちくセンターCoAK
(京都市左京区下鴨東半木町67-17 1F)
詳細
https://www.centrecoak.org/archizinesfair2024.html

湯浅良介『HOUSEPLAYING No.01 VIDEO』2022

DDAA / DDAA LAB 元木大輔『GUARD PIPES』2020

MMA Inc.『MMA fragments 03/ GLASS』2024