中国のデザイナー スティーブン・ヨンが率いるkar-studio
コレクション「Not by Intention」を日本初公開

中国の新進デザイナー スティーブン・ヨン(Steven Yeung)が率いるkar-studioの展覧会が、東京都目黒区のギャラリー「LICHT(リヒト)」で4月28日(日)まで開催されている。

kar-studioは、2020年に同氏が設立した家具とファッションのブランドである。中国・広州にショールーム「Kar room」を構え、有機的で彫刻的なコレクションで、家具でもある独創的な作品を展開している。東洋由来の思想を背景としており、「kar-」は「行為」や「業」を意味するサンスクリット語の「karma」に由来する。

同ブランドにとって日本初開催となる今回の展覧会では、デザイナーの手によって粘土で形成されたオブジェを、FRP(繊維強化プラスチック)で大きくした「Not by Intention」コレクションを中心に展示・販売する。

同コレクションの特徴は、指先の本能的な感覚によって作為のない造形が行われ、有機的な形状がつくられたことにある。柔軟な素材であるFRPによって、デザイナーの心理、手の力強さ、手のぬくもり、さらには感情や衝動が作品に表現されている。

さらに、グラスファイバーを磨きあげる従来の方法ではなく、本来の質感をあえて残すことで、なめらかで翡翠のような趣きを生んでいる。「人々にさまざまな感情を呼び起こし、共鳴器のような存在となる」というスティーブン・ヨンのコンセプトのもと、根源的な身体感覚を拡張する存在としての家具を提案している。End

Kar-studio Exhibition

会期
2024年4月13日(土)~4月28日(日)
13:00~18:00 ※火・水曜日定休
会場
LICHT(東京都目黒区青葉台3-18-10 2F)
詳細
https://www.licht-gallery.com/