宮崎県宮崎市に本社を置くアウトドア専門の企画デザイン会社 Landscapesは、大自然の中で快適な滞在空間を提供するプロジェクト「MOMP」（MOBILITY CAMP）の実証実験をスタート。2024年に滞在型サービスを開始する。

「リトリート」をコンセプトとする同プロジェクトは、山と海などの自然豊かな日本を巡る旅として、これまで設置不可能だった場所に快適な滞在空間を創出するものである。インフラ工事などが不要で設置するだけのトレーラーハウスを使用し、既存のインフラに頼らずにオフグリッドシステムを構築する。

太陽光パネルを設置して電力を生産し、蓄電池システムで電力を安定的に生産。シャワーや飲料水などの生活用水は、空気から水を抽出できる空気製水機からつくりだす。また、電力を安定させるため、電気自動車からトレーラーへ電気を供給するシステムの配備も検討している。

実際の実証実験で使用中のオフグリッドトレーラー
※現在は完全なオフグリッドではなく、セミオフグリッドタイプ。

同サービスは、日本各地の遊休地で使用するなど地方創生での活躍も期待される。災害時にライフラインがストップした場合には、インフラが再整備されるまで快適に過ごせる空間を提供可能。トレーラーハウスを移動させれば、被災地での仮設住宅の設置にも迅速に対応できる。