NEWS | 工芸 / 建築
2023.09.19 12:00
京都市中京区にある京都西陣織の老舗・細尾のギャラリー「HOSOO GALLERY」は、茶室「織庵(おりあん)」を2023年10月15日(日)まで公開中。
織庵は、織物を題材に建築史を捉え直す同ギャラリーのリサーチシリーズ「Texture from Textile」の新作である。茶の湯文化の現代的な表現を探求する「茶美会」を主宰する伊住禮次朗(茶道資料館副館長)の協力のもと、建築家の周防貴之が設計した。
内外の仕切りには、オランダのテキスタイルデザイナー メイ・エンゲルギール(Mae Engelgeer)とHOSOOが協業し「障子」から着想を得てデザインしたテキスタイルコレクション「Shoji Fabrics」を使用している。
骨組みは、インテリアブランドのTeseraが開発したモジュールシステム「Tesera」を用いて構成。細いながらも強度のある独自の構造とさまざまなサイズのモジュールフレーム(幅:450mm、675mm、900mm、高さ:175mm、250mm、350mm)およびパネルの組み合わせにより、用途に応じて形を変えられることが特徴だ。
連結型シェルフや耐荷重が求められるベンチに展開できるほか、床を設けた茶室や水屋のような空間にも変えられる。フレームを解体し、再度組み上げれば「組み立て式茶室」として移設することもできる。
Texture from Textile Vol.3 茶室 織庵
- 会期
- 2023年9月8日(金)~10月15日(日)
- 会館時間
- 10:30~18:00 ※祝日を除く、入場は閉館の15分前まで
- 入場料
- 無料 ※週末限定(金・土・日)にて織庵内での茶席を用意(要予約)
- 会場
- HOSOO GALLERY(京都府京都市中京区柿本町412 HOSOO FLAGSHIP STORE 2F)
- 詳細
- https://www.hosoogallery.jp/exhibitions/ori-an/