Photos by 保田 敬介（Arki Co.Ltd.）

東京・文京区の小石川植物園と近隣地域にて、「小石川植物祭 2023」が、2023年11月3日（金・祝）から11月5日（日）までの3日間、開催される。

コヴァレヴァ・アレクサンドラと佐藤 敬による建築家ユニットKASAが総合ディレクターを務める「小石川植物祭」は「街が植物園へやってきて、植物園が街へ広がっていく」がコンセプト。

2022年度の様子。

小石川植物園（東京大学大学院理学系研究科附属植物園）と街の人たちとの協働によって、植物の魅力の「発見」、植物を用いた「創作」、イベントにおける「発表」、街への「波及」という、4つの過程を通じて、街にさまざまな体験の循環を生み出すことを目指している。

初開催の昨年は、物語を楽しむように「香りを読む、植物を読む」インスタレーションをはじめ、間伐や倒木から出た廃材を活用した家具の製作や草花や枯れ枝などから抽出した色素で染めたテキスタイルグッズの販売、フィールドワークを通じた公開型の地図制作のワークショップなど、計17組の企画・プロジェクトが行れ、約1万人の来場があった。

2022年度出展プロジェクト「葉っぱカルタ」。

2022年度出展プロジェクト「香りを読む、植物を読む」。

2022年度出展プロジェクト「いと になった くさ と き」。

第2回となる今回は、書籍「植物考」で知られる京都大学人文科学研究所准教授の藤原辰史をキュレーターに迎えて「『植物』と考える、まちのこれから」をあらたなビジョンに掲げ「“命名”―なぜ人は植物に名を授けるのか」をテーマに開催する。

建築家ユニットKASA

藤原辰史

現在、ART（アート）／PRODUCT（プロダクト）／SHOP（物販）／WORKSHOP（体験）の4つの分野で、2023年5月31日（水）まで出展プロジェクトを公式サイトにて募集している。