地域住民のコミュニティハブになる
オランダのスーパー「SuperHub Meerstad」

▲Photo credit:Ronald Tilleman

オランダ・フローニンゲンでは、新しいスーパーマーケット「SuperHub Meerstad」がオープンした。同国の建築設計事務所 De Zwarte Hondが手がけた同店は、コミュニティハブにもなる多機能的な施設であるという。

メールスタト(Meerstad)はフローニンゲンでも急成長を遂げている地区である。近隣にはオープンスペースや緑地、湖などがあり、その周辺は今後数十年をかけて5,000戸の新しい住宅が建設される予定だ。

▲Photo credit:Ronald Tilleman

こうした将来的な拡張のために、地元住民が買い物や集会、食事をする場所として機能する、人々を引き付けるコミュニティセンターが求められていた。その中心を担うSuperHubは、サステナビリティとクオリティ・オブ・ライフをデザイン価値の中核に据えた印象的な施設である。

▲Photo credit:Ronald Tilleman

▲Photo credit:Ronald Tilleman

▲Photo credit:Ronald Tilleman

従来の市場を円形にしたデザインで、開放的かつ透明感があるのが特徴である。支持構造は集成材でできた十字形の柱と梁で構成され、大聖堂のような外観を備えている。大スパン構造で天井の高さは9mと非常に明るい空間が実現、将来的には柔軟なレイアウトと利用が可能だとする。

▲Photo credit:Ronald Tilleman

屋内は市場とショッピングセンターが一体となっており、買い物やカフェを楽しむことができる。さらに、コミュニティのニーズに合わせて柔軟に対応できるので、時代遅れの施設となって取り壊されたりせずに、長期間にわたって使用できる。20年後にはコミュニティセンター、博物館、さらには住宅にもなる可能性があるとしている。

▲Photo credit:Ronald Tilleman

▲Photo credit:Ronald Zijlstra

▲Photo credit: Ronald Zijlstra

建物の屋根はソーラーパネルを設置し、ミツバチや昆虫用の植物も植えるという。ビルトインの空調設備などにより、最適でエネルギー効率の高い室内環境を実現。さらに、フローニンゲンの地震の振動を吸収して耐えられるように設計されているそうだ。End

▲Photo credit:Ronald Tilleman

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