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2022.10.25 14:45
米ロサンゼルスの建築学校 SCI-Arc(Southern California Institute of Architecture)は、デザイン学部の建築家 Damjan Jovanovicによる展覧会「Discovery: a story about rooftops, airships, robots, and inflatables」を、2022年10月28日(金)から12月18日(日)までSCI-Arc Galleryにて開催する。
デジタルアーティストのLidija Kljakovicとのコラボレーションで行われる同展は、ゲームやエコロジー、AIを探求するインスタレーションなどを通じて建築的に世界を構築するプロジェクトである。
エコロジカルなビデオゲームをベースにした展示で、近未来のロサンゼルスのダウンタウンをシミュレート。プロジェクションや大型のインフレータブル、ビデオゲームをプリントしたもので構成されるという。
プロジェクトは、パンデミックのさなかにロサンゼルスのダウンタウンに出現した、アーバンガーデニングやオルタナティブなライフスタイルによる「ルーフトップカルチャー」の観察から生まれたそうだ。
Jovanovicは同展に向けて、「私たちは屋外の新しい都市コミュニティを想像しました。つまり、自分たちでエネルギーを生成し、食物を栽培し、CO2を抑え、なおかつアートの新しい表現を生み出すことで、希望のイメージを示したいのです」とコメント。
同展は、差し迫る環境の脅威に対して豊かな屋上環境を作るというオプティミズムを提唱するラディカルな環境ハッカー集団「The Airborne Collective」のナラティブを受け継ぎ、デザインやファッション、ビデオゲームといった各言語のあいだで展開。シミュレートされた世界のシステムと美学について考えるJovanovicとKljakovicのゲームデザインスタジオ「Lifeforms.io」の活動を物理空間に拡張する試みとなっている。