高齢者の薬の飲みまちがいを防ぐ
韓国の若手デザイナーによるバッグ「Pull Pill」

高齢者にとって悩みの種のひとつは、服用する薬の種類が多いことだろう。1日に飲む回数が違ったり、錠剤の数が違ったり、あるいは見た目が似ているものがあったりと、間違った薬を飲んでしまうおそれがある。

そこで、韓国の若手デザイナー Jun Young JangとJun Seok Jangは、「Pull Pill」という薬のためのバッグをデザインした。

このバッグの特徴は下部に薬を取り出す穴が開いていること。朝昼晩に飲む錠剤をあらかじめ小分けにしておき、そこにそれぞれわかりやすいカラーリングやイラストを施している。

ひと綴りになったこれらの薬を「Pull Pill」の中に入れ、下部の穴から1袋ずつ取り出して使用するのだ。さらに、ひとつ取り出せば、また次の袋もセットされるので、そのつど探す必要もない。

未使用のものは穴をシールでふさいでいるので、間違って取り出すこともない。また、家のなかの見やすいところに「Pull Pill」を掛けておけば、紛失や飲み忘れの心配もないだろう。End