東京都文京区の木村硝子店・直営店では、沖縄・首里織のハンカチを展示・販売するイベント「四角い布 Handwoven textiles from Okinawa」が、2022年8月11日（木・祝）から8月20日（土）まで開催される。

沖縄の歴史ある多種多彩な織りのひとつである首里織は、琉球王国時代に城下町として栄えた首里において王府の貴族・士族用の着物や帯を製作してきたそうで、現在も織り継がれている。その工程の緻密さと布の美しさに魅了された沖縄出身のデザイナー 真喜志奈美と桶田千夏子（Luft）は、2013年にプロジェクト「四角いヌヌ（沖縄方言で、ヌヌ＝布）」をスタートした。

着物を身につける機会が少なくなっていくなかで、どうしたらこの手織りの布の美しさや心地よさを今の生活に取り入れられるだろう、継承されてきた文化をつなげていけるだろうと考え、首里織の技と心を受け継ぎ、普段は帯や着尺を織る上間ゆかり、金良勝代、新垣斉子の3名の織り手たちとハンカチを製作。

展示販売をする会は今回で7度目で、2年の延期を経て東京での初開催が実現した。同じものは1枚もないという、約100枚の美しい佇まいの布を展示するそうで、ハンカチに込められた織り手の思い、技、美、歴史を体感することができるだろう。