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2022.08.01 15:00
1995年にパリで誕生した「メゾン・エ・オブジェ」は年2回開催される展示会で、パリの街を盛り上げる9月のパリ・デザイン・ウィークとともに、デザインやライフスタイル、デコレーションの分野で国際的に活躍するブランドやクリエイター、デザイン愛好家にとって、必見のイベントとなっている。ここでは、2022年9月のメゾン・エ・オブジェについて、選りすぐりの情報を紹介する。
インスピレーションテーマ:「メタ・センシブル」
メゾン・エ・オブジェでは、毎回、国際的なスタイリングとイノベーションのコンサルティング会社であるネリーロディ社がインスピレーションテーマを提案し、それに沿った企画展示が大きな見所のひとつになっている。9月展のテーマは「メタ・センシブル」。この言葉は物質世界とデジタル世界が対立するのではなく、互いに影響し合い、高め合い、さらには融合して、新たな媒体となるイメージを指し、世界中の人々の暮らしの変化を解説していくという。
トレンド予想:ピクセルとバブルガム
インスピレーションテーマのキーワードのひとつとして、ネリーロディ社は「ピクセルとバブルガム」を挙げている。現在、多くのクリエイターがこのトレンドを意識し、住まいはふっくらと丸みを帯びたフォルムで守ってくれるような、居心地の良い巣として描かれていると分析する。そこでは、バブルガムのような装飾が、虹色や光沢のある色と組み合され、新しい幻想的な美しさを生み出している。極端にピクセル化されたメタバースの時代に、現実の住まいは、心地よく楽しそうなエネルギーを放つ、そんなライフスタイルが展示される予定だ。
デザイナー・オブ・ザ・イヤー 2022
2022年9月展では、今日のイタリアのデザイン界で最も傑出した人物のひとりとされるデザイナー/インテリアデザイナー、クリスティーナ・チェレスティーノの学識豊かな洗練された作品にスポットを当てる。会期中、彼女がメゾン・エ・オブジェのために考案したプロジェクト「エキゾチック・パレス(異国情緒溢れる宮殿)」の扉が開かれ、見る人に「観察」「会話」「共有」といったテーマの再解釈をうながすだろう。
ライジング・タレント・アワード — オランダ
各シーズンでは、メゾン・エ・オブジェが特定の国の新世代の才能ある人に焦点を当て、パリへ招聘する。今年3月の日本に続き、9月はオランダ。本シーズンでは、女性だけの大物審査員(イネケ・ハンス、ヘラ・ヨンゲリウス、キキ・ファン・アイク、ウィキ・ソマーズ)により選出された6組の有望な若手のオランダで活躍するデザイナー、および今年新設されたライジング・タレント・アワードクラフト賞1組が各々作品を発表・展示する。
パリ・デザイン・ウィーク 2022
「パリ・デザイン・ウィーク2022」は、パリ市内の3つの会場を中心に、「フィジタル」(半分フィジカル、半分デジタル)をテーマに展開する。街全体で300カ所を超える史上最多のショールームやギャラリーが門戸を開き、お気に入りの家具や雑貨を見つけることのできるオススメルートも提案される予定だ。
ニューノーマルの定着とともに、メタバースの時代が到来していると、メゾン・エ・オブジェ・パリは現在を分析する。だからこそ9月展は、新たな「フィジタル」体験の場としての期待が高まっている。
メゾン・エ・オブジェ・パリ 2022年9月展
- 会期
- 2022年9月8日(木)〜12日(月)
- 会場
- パリ・ノール・ヴィルパント見本市会場
- 詳細
- https://www.maison-objet.com/en/paris
- 問い合わせ
- メゾン・エ・オブジェ日本総代理店/株式会社デアイ
E-mail: mo-japon@deai-co.com