「岸本耕平 ホットワーク/キルンワーク」
ーー富山ガラス作家協会展2014より

「朱の黎明」(ホットワーク/キルンワーク H180/ W680/ D680mm)

私は、ガラスの特徴である透明感を生かしつつ制作を行ってきました。全くのクリアなガラスや鮮やかな色ガラスが重なった、キレイなガラスを意識的に制作しています。同時に自分なりの色彩・ガラスの質感を探し求めて、さまざまな素材・技術の実験をしてきました。 既製の用意された色ガラスや、板ガラスのようにツルツルなガラスの表情は素材の強みですが、それらを踏まえたうえで、今までに見たこともないガラスの表情を求めて制作していきたいと考えています。
         
また、金属箔とガラスの色を反応させることにより、今までにない色合いや表情をつくり出し、形にしています。吹きガラス、電気炉を使ったキャスティングやヒュージング、スランピング、コールドワークなど、さまざまな技法を組み合わせ制作しています。

岸本耕平/1982兵庫県加古川市生まれ。2006年秋田公立美術工芸短期大学ガラスコース専攻科修了。08年富山ガラス造形研究所卒業。08〜11年富山ガラス工房所属。11年Kohei Glass Studio 凛を設立。
http://www.koheikishimoto.com/studio.html

この連載は、去る3月に六本木のアクシスビル地下1階シンポジアで開催された富山ガラス作家協会展2014「ガラスが繋ぐ、人、未来」に参加した9名の作家の皆さんに、ご自身の作品とコンセプトについて語っていただきます。

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