古紙回収に回すはずの本から作られた
バリューブックスの「本だったノート」

バリューブックスは、「古本屋がつくる、あたらしい出版社」としてバリューブックス・パブリッシングを立ち上げ、書籍第2弾となる「本だったノート」を出版する。

オンラインでの古本買取販売を行う同社には、毎日約2万冊もの本が届くという。そのうちの半分は市場の需要と供給のバランスにより、買い取ることができないそうだ。そこで、古紙回収に回すはずだった本からノートを作るプロジェクトがスタートした。

▲太田真紀による「本だったノート」製品版の構想

今回は、藤原印刷山陽製紙、およびイラストレーター・デザイナーの太田真紀と協業。「紙」にまつわるプロとともに1冊のノートを作り上げた。

ノートの特徴は、「かつて本だった記憶」が残っていることで、活字が混ざっていることもある。ノートとしては不要で、むしろ邪魔かもしれないが、本だったことに思いを馳せながら使うこともできるだろう。

また、濃度合わせをしない印刷を行うことで、予測できないグラデーションが楽しめ、調整用の紙も必要なくなるとしている。

一般販売は2022年8月末を予定。多くの本を「本」という形のままで次の読み手につなげる、そんなノートができあがった。End