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2022.06.03 14:00
アリアンナ・レッリ・マミ(Arianna Lelli Mami)とキアーラ・ピント(Chiara Di Pinto)による伊ミラノのデザインオフィス ストゥディオ・ぺぺ(Studiopepe)は、間もなく開催されるミラノデザインウィーク2022にて多彩なプロジェクトを紹介する。
まず、天然石を使用したインテリアを手がけるAlimonti Milanoと共同で、「Solid Landscape」と題したコレクションを発表。貴重な大理石の断片のリサイクルとリユースに焦点を当てるもので、前衛的な技法を使い、彫刻でありながらも物質であるような、これまでにない家具やオブジェを作り上げるという。
現代アートやデザインを扱うGalerie Philiaとコラボレーションしたコレクション「Temenos」を公開。古代ギリシャ語で「聖域」を意味する言葉で、モノリシックなチェアやコンソールテーブル、ミラー、ランプなど、美を極めた限定版の彫刻作品である。
このアンサンブルは、「オブジェ」がもつ記号的な特徴と、人がそれに付与する象徴性によって、もともとの機能や目的がどのようになくなったり変化したりするかを調査する、同オフィスの人類学的なリサーチの一環で、たとえば、椅子が玉座になったり、テーブルが祭壇に変化したりするそうだ。
家具ブランドのMohdと開催する「Mohd in Bloom」は、会場となるOfficina Milanoをサマーガーデンに見立て、パステルカラーの空間とBommaの照明による光のインスタレーションを構築する。
また、スペインの家具ブランド Sancalとは、1970~1980年代のミラノのアバンギャルドをテーマにした「Milanese splendour」を披露。この潮流は数多くの邸宅で洗練されたアイコニックなリビングルームを作り上げたそうで、居住空間を認識する新しい方法を提案したその歴史的な瞬間の価値と美的言語を、ストゥディオ・ぺぺが再解釈する。