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2022.05.31 13:00
私たちにとって健康的に暮らすことはとても重要だが、とりわけ高齢者にとっては健康的で幸福なシニアライフを過ごすことは大切なことだろう。そこで、米Intuition Roboticsは高齢者向けの新しいケアロボット「ElliQ」を発売した。
5年以上にわたる最先端の研究と高齢者を対象とした実証試験をもとに開発されたそうで、心理学や行動科学、さらには高度な認知AI機能を融合。孤独と社会的孤立を和らげ、健康のための社会的要因をサポートしながら、高齢者が自宅でアクティブかつ積極的に、つながりのある生活を送れるように積設計されているという。
操作は音声やタップで可能。ユーザーはElliQと1日平均20回、1日平均20分間の対話をするそうで、健康とウェルネスをサポート。独自の機能によって共感を表現し、ユーザーとの信頼関係を構築してくれる。
さらに、ElliQは、単なるホームデバイスではなく、承認や積極的な関与、以前の会話を通じて、ユーザーにまつわる存在感も高めてくれる。一人暮らしの高齢者向けに設計されており、孤独感や社会的孤立を和らげるのに効果があるそうだ。
コンテンツとしては、SilverSneakersによるフィットネス動画、Mayo Clinicによるヘルスケアコンテンツ、Uber Healthによる配車サポート、毎日の会話、親しい人へのグリーティング機能、健康とウェルネスの目標設定とトラッキング、メッセージの送受信、ビデオ通話、音楽やジョーク、雑学クイズ、ニュースなどの提供、フォトフレームの更新があり、食料品の配達や在宅サービスプロバイダーの手配などの機能も追加される予定だ。
Intuition RoboticsのCEO兼共同創設者であるDor Skulerは、「従来の音声機能によるパーソナルアシスタントデバイスは、ユーザーの周囲にあって命令を待ちますが、ElliQは積極的に会話をするものです。共感を表現して共同作業と信頼感を高め、さらにAIキャラクターとマルチモーダルコミュニケーション機能により、これまでにないレベルで行動の変化に影響を与えます」と語っている。