AXIS169号 オピニオンより
「サンフランシスコ・アジア美術館館長 ジェイ・シュー」

現在発売中のAXIS169号のインタビュー連載「オピニオン」には、サンフランシスコ・アジア美術館館長のジェイ・シュー氏に登場いただいています。2008年に館長就任後、「中国の兵馬俑」「サムライの君主たち」「マハラジャ」など数々のユニークな展覧会を企画。大きな話題を呼んできました。

ここは、アジア美術を扱う美術館としては欧米で最大規模の1つと言われます。展覧会も「ヨガ」や「バティック」など、通常の美術の分類から飛躍した精力的な企画を行っていますが、どんなコンセプトに基づいて運営されているのでしょうか。

われわれのミッションの核は、アジア美術と文化への人々の理解と鑑賞力を高めることです。しかし、それを実際にどう行うかについては、その作品がいつ、どこで生まれたものかにかかわらず、人々の現在の生活につながるものとして見せることが目標です。すでにアジア美術を知っている人にも、驚きが感じられる新しい体験を提供したい。現在開催している「ヨガ」展ならば、展示品はすべてインドのものですが、そこにカリフォルニア的な次元も盛り込みました。文化で常に先端にあるカリフォルニアでは、ヨガも100年以上の深く豊かな歴史を持っています。展覧会では、その部分を加えてカスタマイズしたのです。

これまで人気のあった展覧会は何ですか。

「中国の兵馬俑」「サムライの君主たち」「マハラジャ」でしょう。「サムライの君主たち」展は、日本の永青文庫の協力を受け、武士関連の美術品だけでなく日本画や書、詩なども含め、美術を擁護したパトロンとしての大名家の活動を伝えました。「マハラジャ」展の人気は、インドへの関心が高まっているという背景もあります……。(つづきは本誌にて)

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