NEWS | インテリア
2022.04.07 12:00
建築家の長谷川欣則+堀越ふみ江によるUENOA architectsが、東京都渋谷区の「地下食堂 DAGAYA」の店舗設計を手がけた。
千駄ヶ谷で約80年の歴史を持つ松田建設工業の地下を改修した「地下食堂 DAGAYA」は、地域に開いた社食スペースである。クライアントからは、平日の昼は食堂として営業し、それ以外の時間帯は社内ミーティングや地域のイベントスペースとして使用する、さまざまな人が協働するための拠点が求められたという。
店内は、既存躯体の角度に合わせるように、大きな三角形のテーブルを配置。テーブルを細かい三角形に分割することで、座席をランダムに置くことができる。さらに、角度がある三角形のテーブルとすることにより、対面に座った人同士や壁面と人は正対関係からわずかにズレて、さまざまな視線の交錯が生まれ、リラックスした印象を作り出すことができるという。
また、家具としての機能を少しだけ拡張したそうで、これによって大きなスケール感やランダム感などが空間に取り込まれ、空間全体の多彩な印象ができあがった。空間の使われ方も画一的ではなく、これを楽しさや動きのある風景として表現することで、社員や地域住民に親しまれる場所となった。