NEWS | ソーシャル
2022.01.13 16:15
私たちが日常でよく使う調味料を入れる小さなプラスチック容器は、使い捨てのものが多い。そのためなかなか回収・リサイクルされず、海洋ごみになってしまうおそれがあるだろう。
そこで開発されたのが、英ロンドンのスタートアップ「Notpla」の海藻から作られたサスティナブルな梱包材である。小袋にしてソースやドレッシング、マヨネーズなどを収納でき、100%生分解するので、使い終わればほかの食品廃棄物と一緒に堆肥にすることができるという。
さらに、Notplaは、食べる水や持ち運べる水として注目を集める「Ooho」も開発。生分解性により、パッケージをそのまま食べることができるのが特徴で、果物のように4〜6週間で分解。スポーツイベントなどに「Ooho」を持って出かけて、そのまま食べて水分補給し、なおかつプラスチックごみを減らすこともできる。
さらに、プライベートなパーティなどでも、水だけでなく、ジュースやカクテルなどを入れてドリンクとして提供すれば、斬新な体験としてイベントを盛り上げることも可能だ。
また、Notplaをコーティングしたテイクアウト用のランチボックスも製作。多くのパッケージは紙製で、油をはじくようにプラスチックやバイオプラスチックが使われており、リサイクルや堆肥化ができないとされる。一方、Notplaは耐油性や耐水性がありながら、堆肥化ができるとしている。
そのほか、海藻ベースの「Notpla Paper」や、つぶして料理にオリーブオイルをかけられる小袋「Notpla Pipette」、水溶性や冷水可溶性のある「Notpla Film」といった、多様な利用法があるそうだ。フィルムについては2022年半ばまでに発売する予定で、プリントしたもの、果物の皮などの廃棄物を含んだもの、スパイスや蜂蜜などの甘いフレーバーを含んだものなど、さまざまなフィルムも開発している。