Uberのドライバーと共同開発する
ライドシェア向けのEV「Arrival Car」

イギリスのEVスタートアップ Arrivalはこのほど、米Uberのドライバーの協力により開発した、新しいEV「Arrival Car」のプロトタイプを公開した。

同車は、ドライバーと乗客に快適な乗車体験を提供するもので、ライドシェア向けに特別に設計されたという。たとえば、視界を広げ、足回りには同タイプの自動車に比べて2倍のスペースを確保するなど、これまでにない快適な乗り心地が楽しめるそうだ。

さらに、ライドシェアリングにシフトしつつある世界的なニーズに対応して、業界全体でおよそ3,000万人を超えるドライバーがEVに移行することで、排気ガスの削減や都会の大気汚染の改善に取り組むことになる。

また、Arrivalは、自社工場でEVを生産するのではなく、各地に展開するマイクロファクトリーで製造して、コストを抑える方式を採用。ライドシェア向けの低価格EVを実現するために、この「Arrival Car」でもこの方式を採るとしている。

ArrivalのEVP Vehicle PlatformsであるTom Elvidgeは、「世界の都市において、自動車の排気ガス削減で重要な役割を果たすのが、ライドシェアリングのEV化です。これにより、各コミュニティでは、持続可能でクリーンなマルチモーダルの輸送システムが実現できるでしょう。ドライバーと乗客の体験を向上させながら、その過程で都市の空気をきれいにする、そうした質の高いプロダクトをライドシェア向けに開発し、ドライバーをサポートしたいと思います」と語っている。End