文字板に土佐和紙を採用した
「The CITIZEN」限定モデル

シチズン時計は、ウオッチブランド「The CITIZEN(ザ・シチズン)」から、文字板に土佐和紙を採用した限定モデル「AQ6101-02A」を2021年12月9日(木)より発売している。希望小売価格は737,000円(税抜価格670,000円)、世界限定90本の特定店限定モデルとなっている。

同モデルは、光の力だけで時計を動かしつづける自律型光発電腕時計として、世界最高精度「年差±1秒」を実現するエコ・ドライブ ムーブメント「Caliber 0100(Cal.0100)」を搭載。

エコ・ドライブは、文字板の下にソーラーセルを配置するため、同社ではこれまでもさまざまな文字板素材を研究してきたという。そこで、古来から障子や行灯、提灯など光を取り込むために用いられてきた和紙に着目。透き通るほどに薄いわずか0.02ミリの極薄和紙「土佐和紙典具帖紙(とさわしてんぐじょうし)」を採用したという。

さらに、光の透過性に優れ、美しい色と風合いを持つ土佐和紙文字板に、「影蒔絵(かげまきえ)」と名付けた技法を用い、「ザ・シチズン」のシンボルである「イーグル」が羽を広げたモチーフをデザイン。創業120年以上の歴史を持つ漆加工の老舗・坂本乙造商店と協働、試作を重ねて、理想とする文様の見え方を追求したそうだ。

また、下板にプラチナ箔とプラチナ粉を蒔いて蒔絵を施し、重ねた和紙の上から文様が透ける仕様により、すべて表情が異なり、同じものは2つとない文字板が完成した。

そのほか、真鍮製の秒針は、切分と美しく重なる瞬間を表現するために長く設計。ケースラグの形状は、「高い精度を作り出す水晶」や「技術の結晶」として、研ぎ澄まされた1秒の美しさ
を表現するため、クリスタルをモチーフにデザインしている。End