NEWS | テクノロジー
2021.12.07 16:20
アイザワグループの一級建築士事務所・ADAACは、デジタルクローン開発のオルツ、xRをはじめとする3Dデジタルコンテンツ開発のハニカムラボと提携し、フィジカルな都市空間とその空間の3Dデジタルモデルがリアルタイムに同期する世界「SYNCWORLD™」の構築を目指している。
SYNCWORLD™とは、私たちが存在する空間において、「フィジカルとデジタルの2視点での見え方がリアルタイムに重なり、同期(SYNC)し続ける世界」のこと。
フィジカル世界で生きる私たちの情報はデジタルツイン化され、情報としてデジタル世界の見え方に再現される。逆にデジタル世界で生きるAIやネットに接続された人間などはフィジカルツイン化され、ロボットやホログラムなどを手段としてフィジカルの世界の見え方で再現される。
そして、3社が保有するテクノロジーをベースに、これからの都市空間管理の理想となる自律分散型組織(DAO)の「SYNCWORLD™ ENGINE」を共同開発。
これはSYNCWORLD™を実現させるために開発されるエンジンで、あらゆる物体が地球上のどこに置かれているかという位置情報を管理する機能と、AIのディープラーニングなどで使われる大量の演算能力を提供する機能を備えているという。
また、このエンジンでは、共有する項目を位置情報に限定。SYNCWORLD™として3Dデータが必要になったタイミングで、利用者の位置情報から周辺の範囲内に存在するオブジェクトを位置情報から参照し、該当するオブジェクトの3Dデータのみがエンジンよりストリーミングでフィジカル世界に重なり、再現されるそうだ。
SYNCWORLD™ ENGINEの開発により、建築分野をはじめ、仕事や暮らしのあり方に新たな価値を創出する次世代のデジタル建築設計を展開するとしている。