NEWS | アート
2021.11.24 16:01
美術専門書籍・展覧会を手がけるブルーシープより、フィンランドのデザイン界を牽引したデザイナーである、タピオ・ヴィルカラのエッセンスをまとめた書籍『タピオ・ヴィルカラ』が2021年11月に発行された。
デザイナーであると同時に彫刻家でもあるヴィルカラは、自然からそのまま形を取り出したような、見る者の心を揺さぶる作品を生み出し、北欧デザインを愛する日本でも根強いファンが多い。
半世紀が経ち、ふたたび「自然から発想するクリエイション」「工芸的なアプローチ」「アートとデザインの融合」など、ヴィルカラを再評価する機運が高まっている。
しかし、これまで多彩な領域で膨大な仕事を残しながらも、ヴィルカラについてほとんど語られる書籍はなかった。そこで、1981年にロシアで行われた同氏の回顧展のために自身が監修し、フィンランド工芸デザイン協会から出版された書籍「TAPIO WIRKKALA」を復刻。
原書に加えて、付録には、各章の解説およびペッカ・スホネンによる論文の日本語訳を収録。さらに、原書の編集とデザインを担当した建築家ユハニ・パッラスマー、写真を撮り下ろした映像作家・写真家のピルヨ・ホンカサロ、1950年代からのヴィルカラの活躍を間近に見てきた武蔵野美術大学・島崎 信名誉教授によるロングインタビューを掲載している。400枚以上のビジュアルを通して、ヴィルカラの創作と思考のエッセンスに触れることのできる一冊となっている。
書籍「タピオ・ヴィルカラ」
- 発行日
- 2021年11月1日(火)(予定)
- 体裁
- サイズ A4版変形・W225×H260/原書複製210ページ+日本語オリジナルページ
- 価格
- 5,500円(税込)
- 詳細
- https://bluesheep.theshop.jp/items/50633733