NEWS | アート
2021.10.22 18:00
アメリカ・ニューヨークにこのほど、新しい没入型の常設アートインスタレーション作品が登場した。「Air」と呼ばれるこの作品は、アーティストのKenzo Digitalが手がけたもので、「サミット・ワン・ヴァンダービルト(Summit One Vanderbilt)」というスペースに設けられた。
このスペースは、グランド・セントラル駅のそばにあるワン・ヴァンダービルトというタワーの高層階に位置する。「空に浮かぶセントラルパーク」というコンセプトで、ニューヨークのスカイラインを一望できる場所である。
そこに設置された「Air」は、まさにこのニューヨークの絶景を楽しむための作品。サミットの展望台をガラス張りにすることで、そこに周囲の景色が無限に映り込み、訪れた人にこれまでにない没入感や陶酔感、スリルを提供するのである。
そこに入ると、自分が知らなかったような感覚が目覚め、自分と物理空間の関係性が変わり、自然に対する向き合い方もまったく新しいものにならざるをえない。
「Air」はアートの民主化のなかでも究極の表現だと語るKenzo Digital。そこでは年齢や生まれ、人生に関係なく、あらゆる人にインスピレーションを与える体験となるだろう。