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2021.09.15 16:45
業務用拡声器メーカーのノボル電機は、新ブランドの「ノボル電気製作所」から無電源パッシブスピーカー「拡音器 NMP-001」を発表した。現在、クラウドファンディングで先行販売も行われている。
拡声器のかたちや音の響き、その手触りをもうすこし近くで堪能してもらいたいという思いから生まれた同ブランド。その第1弾プロダクトとなる同製品は、くぼみ部分にスマートフォンを差し込み、音楽やラジオの音声を流して、電源なしで豊かな音が楽しめるパッシブスピーカーである。
音圧に優れたレフレックス型ホーンスピーカータイプで、ホーン部はヘラ絞り加工によりアルミ丸板を円錐状に加工した、一般的な業務用ホーンスピーカーの構造を踏襲した形状を採用。シンプルな機能と少し無骨ながらも風合いのあるデザイン、抑制の効いたカラーリングとした。
電気は使わずに、ホーン部の3層構造の音頭による反響を活用して音を大きくしている。アウトドアやガレージだけでなく、毎日の掃除や調理中など、電源が離れた場所でも使うことができ、そばに置いておきたい愛しさがあるという。
さらに、音響試験用の無響室で、周囲騒音や反響による影響が出ない環境で測定を実施。増幅に隔たりが出ないように、単一周波数の正弦波による4点の周波数から算術平均値を算出し、+10デシベル以上の増幅性能を実現した。
また、スマートフォンからの音楽やラジオの音声が、内部機構のチューブ部・レフレックス部・ホーン部を音が通ることで、反響を利用したノスタルジックな音に増幅。テクノロジーなど現代のトレンドから距離を置いた、ゆっくりとモノを愛でる大人の時間が楽しめるそうだ。