▲試験地内での照射の様子

不特定多数の利用者が集まる公共施設では、地震や火災などの災害が発生したとき、利用者を適切に誘導するために、矢印など状況に応じたパターンを明瞭に表示することが求められる。

また、こうした表示は、工場内での注意喚起や、建築物へのライティングやデザイン照明、高速道路の工事や規制による車線変更の案内など、さまざまな用途で使用される可能性もあるだろう。

こうしたニーズに対して、大日本印刷は、表示する光の方向を制御する微細加工技術を活用して、高精細なパターンを遠方まで明瞭に表示できる小型照明装置を開発している。

▲手のひらサイズで小型な照明装置

この装置は、設計によって距離の調整を行うことにより、1台で数メートル先から遠方までパターンを明瞭に表示することができる。また、低消費電力なので災害時でも電池で稼働させることができ、小型化により持ち運びや使用がしやすく、さまざまな場所への設置も可能だという。

▲ロボットへ搭載して周囲に存在を示す照明装置

▲駐車場や工場での誘導照明装置

これにより、わかりやすく効果的な周囲への注意喚起や誘導が可能となり、これまで多くの人数で行っていた避難誘導などの省人化も図ることができるとしている。