企画展「ルール?展」に
Whateverがプラットフォーム「D.E.A.D.」を展示

クリエイティブ・スタジオ Whatever Inc.は、東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTで開催中の企画展「ルール?展」にて、自身の死後の肖像の扱い方について意思表明できるプラットフォーム「D.E.A.D.(Digital Employment After Death)」を展示している。

「ルール?展」は、日常にいま存在しているさまざまなルールが、社会構造やテクノロジーの進化などによって大きな転換期を迎えていることに着目した展覧会。一人ひとりが身の回りにあるルールを意識し、その多様なルールと交わることで、これからの社会で生きるためのルールとポジティブに向き合うことを目的としている。

「D.E.A.D.」は、自分の死後、自分の個人データをもとにAIやCGを活用して「復活させられる」ことや「働かされる」ことを許可するか、という意思表明文書を作成し、ダウンロード/シェアできるサービスである。

同展では、テクノロジーを使って死者を「復活」させた世界の事例を紹介しつつ、「死後労働意思表明文書」の作成も体験することができる。

近年、テクノロジーの発達により、個人の発言を学習してAI のキャラクターを生成したり、Deepfakeと呼ばれる顔画像を学習して他人の顔と差し替えたりするなど、肖像権を侵害してしまうような表現も可能となり、倫理観の面などから多くの議論を巻き起こしている。

日本では、この状況に対して、死後の個人データ保護や肖像権に関する法制度や社会環境はまだ整っていない。

そこでWhatever Inc.は、こうした状況を「D.E.A.D.(死後デジタル労働)」と命名。この問題が広く世の中に認識され、死後の肖像権の取り扱いについて理解が深まることを期待して、このプラットフォームを制作したそうだ。End

ルール?展

会期
2021年7月2日(金)~11月28日(日)
休館日
火曜日(11月23日は開館)
開館時間
平日 11:00~17:00、土日祝 11:00~18:00
※入場は閉館の30分前まで
会場
21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2
詳細
http://www.2121designsight.jp/program/rule/