NEWS | サイエンス
2021.06.24 15:00
宇宙旅行の展開を目指すスタートアップ Space Perspectiveはこのほど、気球のような形をした宇宙船「Neptune One」の試験機の打ち上げ試験を行い、成功を収めたことを発表した。
米フロリダ州にあるSpace Coast Spaceportから打ち上げられた同機は、目標となる高度108,409フィート(約33,000m)まで達し、フロリダ半島を横断した後、メキシコ湾に着水し、回収されたという。飛行時間は6時間39分で、同社の宇宙旅行ビジネスにおける第一歩となったそうだ。
本サイトでも 紹介したように、Space Perspectiveが目指しているのは360度のパノラマが楽しめるラグジュアリーな宇宙旅行体験である。
カプセルは、ロケット燃料を使用しない高性能気球だそうで、加圧された室内には8名までの乗客が搭乗可能。およそ2時間をかけて100,000フィートまで上昇し、最長2時間の宇宙遊覧が楽しめるそうだ。
今回の試験飛行はパイロットなしで行われたが、実用化されたときにはパイロットも搭乗する予定。快適なリクライニングシートのほか、バーとトイレも設置しており、1人当たりの料金は125,000ドル(約1380万円)となる。
また、最大限の安全性とアクセシビリティを確保するほか、ほぼゼロエミッションを実現するなど、環境にも配慮したカプセルになるとしている。