ソニー、環境に配慮したサスティナブルな紙素材
「オリジナルブレンドマテリアル」を開発

▲オリジナルブレンドマテリアルを使用した紙

ソニーは、産地を特定した竹やさとうきび、市場回収したリサイクルペーパーを原料とし、環境に配慮したサスティナブルな紙素材「オリジナルブレンドマテリアル」を開発した。

竹は短期間で成長する植物で、必要な分を選定して伐採。竹山全体の持続可能な育成サイクルを作ることで、自然への影響を軽減する。また、中国・貴州の3つの山で栽培している竹に限定しており、山に生息するパンダの餌となる竹とは異なる種類のものだという。

▲オリジナルブレンドマテリアル原料(竹、さとうきび、リサイクル紙)

一方、さとうきびは、砂糖を生成する過程で残る搾りかすを使用。その多くはこれまで発電燃料として燃やされ、CO2排出の原因となっていた。そこで、タイ・ナコーンサワン半径100km圏内の畑で栽培されたものに限定して同素材に採用することで、リサイクル可能な循環型資源として活用できるそうだ。

また、市場回収したリサイクルペーパーに竹やさとうきびを組み合わせることで強度をもたせており、着色せずにリサイクルペーパーの素材を生かして、ユニークな風合いを提供することが可能である。

▲オリジナルブレンドマテリアル展開例

なお、この素材は、同社の完全ワイヤレス型ヘッドホン「WF-1000XM4」のパッケージに採用。素材の持ち味である様々な色合いを生かすため無着色とした。

▲ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WF-1000XM4」のパッケージ

▲「WF-1000XM4」のパッケージで使用しているオリジナルブレンドマテリアルパッケージ

さらに、全体を同素材とすることで、分別せずにリサイクルに出すことが可能。エンボス加工もできるので、インクを使わずに文字を入れるなど一層の環境配慮ができるとしている。End

▲エンボス加工