NEWS | プロダクト
2021.05.27 16:10
植物由来の生薬を主成分とした胃腸薬として、100年以上前から使用されている正露丸のシリーズ品である大幸薬品「セイロガン糖衣A」の携帯用ケースのデザインを、佐藤オオキ率いるnendoが手がけた。
従来あった携帯用ケースの商品は、フタを開き、傾けることで錠剤を出す構造であった。そのため、錠剤が服用量以上に出てしまったり、手から転げ落ちたりする場合もみられた。そこで、ケース全体をドーナツ状にして、中央に設けた穴から錠剤を出すことにした。
まず、手のひらにケースを乗せ、上部を半時計周りに60度ずらすとフタの出口が開く。その際、錠剤が出てくる様子を確認しやすいように、出口が正面のよく見える位置にくるように設計している。
そして、そのままゆっくりと手前に傾けると、リングの真ん中に錠剤が1~2個出てくる。あとは、ケースを外して手のひらの錠剤を服用する。
このように、周囲をケースで囲んでいるので、錠剤が服用量以上に出てしまったり、手から転げ落ちたりするという心配がない、安心感を与えるデザインとなっている。