ポーランドのデザイナーAgnieszka Białekが考案
川に浮かべるコワーキングスペース

新型コロナウイルスの流行により、私たちの働き方もさまざまに変化してきた。ポーランド・クラクフのデザイナー Agnieszka Białek(Monolight Studio)がニューノーマル時代のコワーキングスペースをデザインした。

同氏によるコワーキングスペースのコンセプトは、同国を流れるビスワ川に、ユニークなカプセルを飛び石のように並べて浮かべるものである。

プロジェクトでは、この構造物をクラクフのシンボルで現在は美術館となっているヴァヴェル城の近くに浮かべるそうで、自然の景観を損なうことなく、さまざまな配置も可能だという。

さらに、自然と建築の共存を目指しており、自然のエコシステムの破壊をくい止めるなど、環境に配慮したプロジェクトになるそうだ。

一方、在宅ワークは多くの企業にとってスタンダードになりつつあり、今後もその傾向は続くにちがいない。そうなると、働き手は自宅での作業に疲れを感じることもあるだろうし、仕事をする時間帯や働き方を選びたくもなるだろう。

そこで、作業スペースを自宅から別の場所に移し、快適にリモートワークやオンライン会議ができ、なおかつ接触の機会が少なく、リラックスでき、プライバシーも守れる新しい環境として、この構造物のデザインを考案した。

内部には家具が据えつけられており、時間単位の予約システムにより、昼夜問わずコワーキングスペースとして利用。自然を感じたければ、カヤックを楽しむことができる。また、楕円形のカプセルは見る人にも安らぎや快適なといったポジティブな感情を生み出し、穏やかなオアシスを感じることができる。

川床に固定されるカプセルはモジュラー構造で、3Dモデルを3Dプリントで作製するなど、新しいテクノロジーと設計・製造の方法を採用。防水性があってリサイクル可能な素材を使い、数日で作れるようにするとしている。End