NEWS | カルチャー
2021.03.15 16:20
インドネシア・バリ島に拠点を置く国際的サイエンティスト集団「su-re.co」(シュアコ)は、2021年3月1日(月)から3月5日(金)までの5日間、「バリにおける持続可能性への挑戦」をテーマとした教育・研修プログラムを実施した。
「su-re.co」は、インドネシア総人口の30%を占める農業従事者が置かれている気候変動による厳しい現状を変革するために、科学者やリサーチャー、クリエイターなど各領域のスペシャリストで結成。
自社で研究を行いながら、科学的に実証されたバイオガスの技術をもとに、コーヒー・チョコレートの生産販売を通じて環境問題に取り組んでいるという。
今回開催されたプログラムには、東京大学の学生がオンラインで参加。講義や対話を通じて、インドネシアの農家や関係者らとともに、バリ島の環境問題を掘り下げ、さらなる洞察を深めたそうだ。
たとえば、気候変動、農業、廃棄物管理、エネルギー、社会起業家精神の5つのテーマについて考えを広げ、農業の講義では、バリ島ムングーの農家の人が、ユネスコの世界遺産にも認定されている「スバック」と呼ばれる灌漑システムについて説明した。
同プログラムは今後、国内外の教育機関で開講を予定。他大学とのコラボレーションも視野に入れながら、環境の持続可能性に関する研究成果、専門知識、経験を、学生や企業などより幅広いコミュニティに共有することを目指している。