難病などで外出困難な人が遠隔操作で接客
「分身ロボットカフェDAWN ver.β」が開業

分身ロボット「OriHime」(オリヒメ)の開発・提供を手がけるオリィ研究所は、難病や重度障害などの理由で外出困難な人が分身ロボットを操作して接客を行う「分身ロボットカフェDAWN ver.β」を2021年6月に東京・日本橋エリアで開業することを発表した。

「分身ロボットカフェDAWN ver.β 」は、「人類の孤独を解消する」をミッションに掲げる同社が主宰する実験カフェ。

重度肢体障害者や難病患者、海外在住者など、外出・移動が困難な人々が分身ロボット「OriHime」および「OriHime-D」を遠隔操作しながら、オーダーや配膳、会話など接客を行うなど、就労を諦めていた人たちが社会と繋がり、働ける方法を開拓しているという。

さらに、通常のカフェと異なり、ロボットの研究開発室が併設されているので、顧客からのアンケートやパイロット達の声を反映して、OriHimeの機能や接客フローそのものも随時変更が可能。2018年から現在までに4回の短期開催を行い、のべ5,000人の来場者を迎えているそうだ。

なお、新店舗の詳細、場所、オープン日時などは後日正式発表する予定。また、開業のタイミングにあわせて、本社も同施設に移転予定で、この実験店を分身ロボットカフェのフラッグシップ店として位置づけ、カフェ営業のなかでのさまざまな実験を通して、分身ロボットを活用した外出困難者の新しい社会参画の形を研究・提唱していくことにしている。End